2012-08-25

PIXIE'S ASTOUNDING MLLE LENORMAND CARDS

ライダータロットのモチーフを
ルノルマン風にアレンジした
PIXIE'S ASTOUNDING MLLE LENORMAND CARDS


Edmund Zebrowski による個人出版

⑧ Cross 十字架 ⑤ Crossroads 道 ⑨ Lily 百合
② House 家 ① Horseman 騎士 ③ Park / Garden 庭園
⑥ Cloud 雲 ④ Letter 手紙 ⑦ Bouquet 花束

(大訳しました)

こんにちは、エドモンドです
初めてのWeb(動画)ブログです

伝統的なマルセーユ・タロットを元に
マルセーユ・ルノルマン・カードを作成中
(2012年冬完成予定)

1作目はパメラ・コールマン・スミスの芸術作品
ライダータロットをベースに
PIXIE'S ASTOUNDING MLLE LENORMAND CARDSを
仕上げました

これは、ルノルマン・カード体系の理解のために
自分の教材用として作成
タロットとルノルマン・カードの橋渡し的役割を果たし
リーディングにも活用できて大好評
自分でも驚きました

2作目はぜひマルセーユ版でもとの多くの声を頂き
始めは真に受けませんでした
しかし
人々と意見交換しながら注意深く絵を観ると
雲の位置・大鎌の向き
本が開いているか、閉じているかなどにも
意味が盛り込まれていると気づいたのです

トランプ絵柄の古典的な意味や
伝統的ルノルマンと
Mystical Lenormandなどの
現代的なデッキも学びたい


ライダー・タロット・カード同様
最古のものではないが
ルノルマン・カードの基本 と言えばBlue Owl
これに、伝統的タロットと言われる
マルセイユ・タロットを合わせた作品を制作したい

例として12番の「鳥」のカードですが
伝統的なルノルマン教室では「フクロウ」と呼ぶので
マルセイユ・タロットと合わせてこんな感じに
サイズも変えました

2羽の鳥、フクロウ、樹、トランプなどの
基本的なエレメントをマルセイユ風に仕上げるのです

ところで、PIXI'sのデッキの制作では
素晴らしいサポートグループによる
アドバイスや批評を得ながら仕上げました
例えば
タロット、或はルノルマンに偏り過ぎだとか
意味が伝わらないとか...

そのグループが今回も協力してくれています
子どもを育て上げるのに
村(地域社会)が必要なごとくですね
制作はパソコンと手作業の両方でしています

芸術的で楽しい旅です
次回の動画ブログに乞うご期待!



(大訳)

ラボへようこそ
現在多くのプロジェクトが同時進行中ですが、今日は2回目のブログで、2作目のマルセイユ・ルノルマンの近況報告です。

長年に渡りルノルマン・カードリーディング経験が豊富で、フランス語が堪能な友人のレナとマウリが、僕のフランス語発音の指導をしてくれてます。米国英語訛りではありますが、 ”Lenormand de Marseille"が正式名です。この"de"は発音しないんですよ。

実は僕のスペリングは最悪で、スクラブルなんて大嫌い。
公立の学校教育の領域ですが、プロジェクトに関する記述は全てマウリが最終的にみてくれます。

前回お知らせしたように、今日はカード制作の内容をご覧にいれますね。

なにしろ、PIXI'S ASTOUNDING MLLE LENORMAND の制作は、ある時代1人のアーチストが独自のスタイルを基に創作したものを、パソコンで全ての作業を行ったもので、今回の制作とは手法が全く異なるのです。

今日は「塔」のカードを例にしてみましょう。
こちらが Blue Owlの19番。塔・壁・木・背景の山など基本的な要素を移していきます。これが初めのスケッチで、空間把握・位置確認をしています。スキャンしてPCに移してからリサーチ作業を始めます。
統一したスタイルを打ち出すにはルールが必要です。双子座の僕はルールが好きで、まず安定した枠組みを決定します。特定の配色や形、遠近法にしろ、僕は一定の制約内で作業すると効率があがるので好きなんです。

また、参考にするのはマルセイユ・デッキだけではなく、その時代の版画や図案なども観て時代のルールを掴みます。
マルセイユ・デッキだけを詳細に観ても、中心となる絵柄の背景・動物の毛皮・人と共に描かれている動物など、実に多くのことに気づかされ、どのようなルールによって自分の願い通りのデッキを作成できるかを考えます。
この2枚は一般的なマルセイユ・デッキの塔です。
王冠はこのデザインを使用し、塔は全て自分で描きます。どんな仕上がりになるか楽しみなのです。
PCにスキャンしてから基本線を加え、ブロックを描いたり、不必要な線を省いたりして、パリッと新鮮なアートを目指して作業します。

例えば、Day of the Dead Lenormand もPCで制作中ですが、もっと人工的な仕上がりでマルセイユとは異なります。2つのプロジェクトを同時進行するとバランスがとれていいんですよ。

フォトショップソフトを使って画像編集された経験のある方や、イラストレーターは理解できるでしょうけれど、納得のいく結果を導き出すには時間を要するし、フラストレーションがたまるのです。マルセイユ・デッキと当時の版画板から要素を取り込んだりするのも、2〜3メガピクセルと細かい作業なのです。でも、多くの方々が夜このような作業を楽しんでおられることでしょう。

さて、最終段階前のプリントはごく一般的な印刷用紙に行っています。これが印刷されたものですが、あまりデッサンと変わらないですよね。空間や配置、図柄の確認をします。

その後、法廷シスターズと呼んでるレナ・ニキ・マウリ達に送って意見を求め、素晴らしいとか、ピンとこないとか帰ってくる評価は様々です。
それらを反映して編集し直した例がこちらで、塔や木をもっと大きくするなど、ほんの些細なことでも格段良い仕上がりになります。白紙状態から始める Day of the Dead Lenormand よりも単純な作業です。

やっと皆の承認まで漕ぎ着けたら、やれやれ、今度は配色です。
個人的に僕はフォトショップのツールPaint Bucketのような仕上がりは好きじゃないんです。もちろん、誰でも同じく効果的な結果が得られますが、もっと手作り感を出したいんです。赤1色にしても微妙に異なる色合いを出すとかね。そのため今回はカラーインクを実際に使用しています。

マルセイユでは使う色数を制限し、あまり混ぜたりしません。オレンジ・紫・ピンクや、赤系・オレンジ系のシェードなども使いませんが、青系のシェードだけは2種類使います。ご覧のようにとても美しいポスターペイントで、ほんの微妙な違いを出すために、マルセイユで一般的な青・黄・赤の他、コバルトとグレーを混ぜたのも使います。
個人的に「塔」のようなジェード系のグリーンはあまり好きではなく、決して伝統的ではないのですが、ルノルマンに合わせてもう少しロマンチックで柔らかいイメージのグリーンを選んでいます。

出来上がった下絵はこのように大きいサイズで色付けすると、縮小した際に折角の手作業的風合いが損なわれてしまうので、実物大で作業します。
アート紙は、ほんの少し布の質感がある260(gsm)のブリストル・ボードを使用します。

何年も前に小売業で、Color Wayといって、同じ絵に膨大な色数から様々な色のバリエーションを創る仕事をしていて、とても楽しかったのです。

この鳥がいい例ですが、1枚の紙に同じカードの絵が幾つも描かれ、羽は何色にしようか、緑がいいか、左右対称がいいか、全く逆がいいのかとか、地面の緑もこのように微妙な色合いのバリエーションをデッキに採用したい。こんなのが何枚もあるのですよ。

また、別々のカードを並べて全体を把握したり、サイズを変えたりと、実験的に比較するのです。

この騎士を観て頂くと、初期段階では地面を黄色にして馬を際立たせようとしていたのですが、あまりにも黄色過ぎて塗り直したり、青が気に入ってたけど赤を強めて色のバランスを調整したりしています。また、グレーを水色に変えたりも。この雲は失敗で使い物にならないですね。時には簡単に納得のいくものを描ける時もあるんですよ。

デッキに仕上げる前段階まできたら、9枚のカードを1枚のボードに並べてマスターシートを創り、比較評価します。
とにかく、とんでもない数のカードが散乱していますよ。
配色はこんな経過で行っていて、様々なバリエーションのマスターシートを2〜3セットも創ることもあります。


いかがでしたか。ずっとご覧頂き有難うございました。
まだ色付けしたカードは半分くらいと十分ではないので、クロージングではモノトーンの段階を少しお見せしますね。

次回は、モノトーンから徐々に色付けされていく様子をお観せしたいです。頭の中で出来上がっているものを最終段階のデッキの状態まで仕上げていきます。とても創造的で楽しい作業です。素晴らしいものが出来上がるように願ってます。

ここまでご参考になりましたか?楽しんで頂けましたか?
再度、感謝を述べさせて頂きます。
それでは、また次回お会いしましょうね。




【ルノルマン・カード(Lenormand Cards)】

 かのエッティラ(下記添付)に続くカード占いで生計をたて、大成功した占い師としては、ル・ノルマン嬢が有名であろう。彼女はフランス革命、ナポレオンの帝政の期間、ナポレオン皇帝夫妻を始めとした多くの権力者たちを顧客に持ち、彼等から信頼された。
 彼女は14冊の本を残したが、その多くはいささか自己宣伝色の強い虚構の入り混じった自伝的なものであり、彼女の生涯は、これらを基に推察するしかない。

 マリー・アデライード・ル・ノルマンは、1772年アランソンの商人の娘として生まれた。彼女の父は、そのわずか1年後に世を去っている。彼女の母親は1774年に再婚するも、わずかその3年後に急死している。彼女は5歳にして孤児となってしまうのである。
 そのまま彼女は修道院に放り込まれる形で入れられ、修道女として教育を受ける。そして1782年には育ての親によって仕立て屋で働かされるが、彼女は1786年に故郷を出てパリに行くことになる。
 
 1790年にル・ノルマンは、下着屋の売り子となった。そして、彼女はルイス・ジルベッドという上流階級の女性とフランシス・フラメルモンというパン職人から占いを学んだという。
 パリにおいて彼女は占い師となった。
 彼女のサクセス・ストーリーは、よく分らない。彼女の自伝には、その記述があることはあるが、あまり信頼できないという。例えば、変装して、獄中のマリー・アントワネットを秘密裏に訪ねたなんて話しは、信じろという方が無理である。
 少なくとも彼女は、1800年頃までは、先の彼女の占いの師匠でパン職人のフラメルモンの妾をしながら、一般の庶民を相手に占いをして、つましい生活をしていたらしい。
 1791年に占いを禁止する法律が制定された。まず1794年に彼女は最初の逮捕を経験する。彼女が言うには、ロベスピエールの失脚とそれに伴う悪名高い恐怖政治の終結を予言し、政治犯たちにそれを伝えるためにわざと逮捕されたという。無論、これは法螺と見るべきである。
 その後、彼女は「公認書士」という看板でカモフラージュしながら占い師を続けた。
 一説によると、この頃、偶然から彼女の客に、後のナポレオン皇后となるジョセフィーヌが居たという。彼女と皇帝夫妻との親交がいつ始まったのかはよく分らないが、始まりはこの頃のことらしい。少なくともジョセフィーヌは、当時、ル・ノルマンの近所に住んでいたのである。
 彼女は、有名になりはじめた1803年にも逮捕もされ、1805年にも三回目の逮捕を経験している。しかし、彼女は占い師をやめなかった。
 さらに1809年にも逮捕されている。彼女が言うには、これはナオポレオンの圧力であったという。彼に都合の悪い予言をする彼女への口封じだったというが、やはりこれも眉唾らしい。
 ただ、彼女の逮捕には、キナ臭い部分もある。単なる詐欺罪だけではなく、どうも彼女は警察のスパイとなって、当時の上流社会の諜報的なアルバイトもしていたらしい。これで、権力闘争に巻き込まれて逮捕に至った可能性も否定できないという。
 ともあれ、当時のパリでは、占いは大流行しており、警察の取り締まりも焼け石に水だった。やがて、この占い禁止令も形骸化し、取り締まりも緩和されてゆく。

 ル・ノルマンは、表向きは「文筆業・書籍商」の看板を掲げながら占い師を続けた。
 彼女が大評判になるのは1808年以降のことである。この頃になると大物政治家が客となり、彼女の店の前には行列が出来ていた。既に1年で2万フラン(当時の労働者の1日の賃金が10フラン)もの収入を得ていたという。
 彼女は演出を重視し、いかにもな装飾で自分の部屋を飾り立てた。そして、カード占いの他にも、茶占い、手相、姓名判断、水占い等も行った。
 そして、雑誌「耳元でつぶやく噂 ご婦人方のドン・キホーテ」という、ゴシップや占い情報を書いた雑誌を出した。この雑誌は、主に時事的なゴシップ誌であり、政治体制が変わるたびに、時の権力者の側を支持するという調子の良い代物だったらしい。
 有名になってからの彼女の見料は、かなり高額であったが、それでも客足が途絶えることはなかった。 

 また、彼女は幻視体験もするようになり、トートやバアル、アポロン、ヘルメスから神託を得ていたという。
 1814には「あるシビュラの予言的回想録」、1817年には「シビュラの予言 続・予言的回想録」を出版。これは自己宣伝目的の自伝であり、彼女の予言に関わる伝説は、ここから出ているものも多い。だが、内容的には先にも書いた通り、あまり信用できない。
 1818年には、エクス・ラ・シャペルでヨーロッパ中の外交官の重要会議が開かれると聞き、そこに自分を売り込むために旅に出るが、国境越えで不正が発覚し、逮捕される。
 彼女は、成功者の名とは裏腹に、やたら逮捕暦が多い。

 彼女は、ナポレオンの生涯を正確に予言したといわれる。
 それは彼女自身の著書「ジョセフィーヌ皇后にまつわる秘密歴史回想録」による。
 これは、ナポレオンに関するゴシップ的な本であったが、ナポレオンに関する予言のエピソードも多くある。しかし、これが出たのは1820年であり、ナポレオン失脚後のことであり、要するに「事件が終わった後の予言」である。
 ナポレオンの皇后がル・ノルマンの顧客の一人だったのは事実だが、この本は脚色が多く、関係者からも嘘が多いと批判もされた。しかし、この本は売れ、版を重ね、英語やドイツ語にも訳された。
 その結果これが筆禍事件となって、彼女は1821年にまたもや逮捕だ。
 もっともすぐに釈放され、彼女は占い師に返り咲いた。

 しかし、1830年頃から彼女の栄華も衰退に向かう。
 きっかけはブルボン王朝の復活を予言して、これをはずしてしまったことらしい。彼女は7月革命を正確に予言できなかった。その後、彼女は4冊の本を書き、自称予言者の常套手段「事件が終わった後の予言」の本を出し、「実は私は革命を正確に予言していたのです」と苦しい言いわけをした。
 当時のマスコミも彼女へのバッシングを行った。
 それでも彼女は、完全な没落までには至らない。信望者は依然として居た。
 彼女は、自分は108歳まで生きると予言していたが、これも当たらなかった。1843年に71歳の生涯を閉じる。
 その葬儀は、上流階級の名士のものそのもので、多くの貴族や大富豪を含めた人々が参列し、豪華な式が行われ、新聞も大々的に取り上げた。

 彼女の友人セリエ・デュ・ファイエルは、彼女の死後2年後に「ル・ノルマン嬢の真実」という本を出し、彼女の自伝は虚構が多いことを暴露した。

 彼女の名前は有名であるが、エッティラと異なり、後世に残るような業績らしいものは殆ど残していない。
 彼女の名前は、「小ルノルマン・カード」や「大ルノルマン・カード」といった占い専用カードに付けられている。こうした彼女の名を冠した占いカードは、早くも彼女の死後2年後に出ている。
 「ジプシー魔女占いカード」や「スフィンクス・カード」等の占い用カードも、こうしたルノルマン系カードのカテゴリーに入れても良いであろう。
 だが、実はこれらのカードと彼女の間には何の関係も無い。
 「小ルノルマン」なる36枚の占い用カードは、タロットの影に隠れがちだが、未だに発行され続けているロング・セラーになっている。私も試験的に使って見たが、けっこう当たる(笑)。
 もっともこのカードの起源は、19世紀のサイコロを用いたゲーム用カードが占いに流用され、勝手にル・ノルマン嬢の名が付けられたにすぎないという。
 また、ル・ノルマンはタロット占いを行ったともいうが、実は彼女はタロットは殆ど用いずトランプ占いを行っていたという。
 また、彼女はナポレオンやロベスピエールを始め、当時の名だたる権力者の運命や革命等の事件を恐ろしいほど正確に予言したというが、実はこうしたエピソードの多くは、彼女の宣伝目的の本や自伝にある「事件が終わった後の予言」であったりする。
 つまるところ、彼女にあるのは「商売上手な大成功した商業占い師」以外の何者でもなかったということか。


「タロット大全」 伊泉龍一 紀伊国屋書房
「未来の歴史」 ジョルジュ・ミノワ 筑摩書房
「透視術 予言と占いの歴史」 ジョゼフ・デスアール、アニク・デスアール 白水社


http://www.geocities.jp/r_mah2010/HT.htm







エッティラとアリエット

 あのエッティラ版タロットの産みの親、ジャン・バプティスト・アリエットの生涯については、未だに謎が多い。
 彼は1783年にフランスで生まれた。長らく彼の本職は理髪師ないしかつら職人だと思われてきたが、これは伝説で、本職は出版業者か数学教師であったらしい。と言うのも彼は1772年以降の著書で自分のことを「代数学の教師」を自称しているからだ。あるいは、最近の研究で、穀物や種子を扱う商人であったとも言われている。
 そもそも彼が理髪師と誤解された原因は、パリのシャルトル街の「理髪師の家」と呼ばれる所に住んでいたためであるという。

 彼は1763年に結婚し、1767年に離婚。彼がカード占いに関心を持つようになるのは、この頃かららしい。
 彼が最初にカード占いの本を出すのは、1770年のことである。この時、既に彼はエッティラというペンネームを用いていた。これは彼の本名のアリエットを逆に綴ったものである。
 この最初の本は「エッティヤあるいはカード遊びの楽しみ方」である。ただし、これはタロットではない。ピケと呼ばれる32枚のトランプを用いた占いである。トランプとは言っても、これは数札の一部しかなく、スートも物によってはパッと見がタロットの小アルカナに酷似しているものもある。ここにおいて、彼は彼独自の占いのルールを規定した。また、ここでは「逆位置」も採用している。
 この著書には茶葉占いや卵占い等も混在した一般向けの占い入門書であった。
 しかしながら、これによって、彼はカード占いの達人として知られるようになった。
 彼の伝説で最も有名なものは、フランス革命の血なまぐさい惨事を予言したことだ。
 そして、彼こそが、カード占いを職業にした最初の人物でもあった。彼は医者が「かかりつけ」になるように、「心の医者」たる占い師も「かかりつけ」とすべしとして、熱心な顧客からは月々の月謝を要求した。
 彼は上流社会の人間を多く顧客につけ、財を築いた。カード占い師として、これほど成功した物は、ほかにはル・ノルマン嬢ぐらいのものであろう。

 エッティラがタロットの熱心な研究家となったきっかけは、やはりクール・ド・ジェブランのエジプト起源説に触れたためらしい。
 ジェブランは「現代世界との比較で分析された古代世界」という本を1782年に出しているのだが、その第7巻で、タロットは古代エジプトの「トートの書」の名残であると主張した。
 エッティラは、この説をいち早く支持した。そして、ジェブランの説をさらに補完し、証明しようとしたのである。
 当時、ヨーロッパでは「エジプト熱」なる古代エジプトが大流行していたし、カード占いに秘教的な意味合いを求めていた彼にとっては、たいへん魅力的なものだったのであろう。

 エッティラは、そのジェブランを賞賛する一方で、1783年に「タロットと呼ばれるカード遊びの楽しみ方」という4分冊からなる本を、出版検閲局に何度も拒否されながらも、出版した。
 これこそが、まさにエッティラ版タロットの理論書とでもいうべき代物である。
 この著書が発行された年から遡ること3953年前、すなわちノアの大洪水の171年目に、かの偉大な知恵者ヘルメス・トリスメギストスによって選ばれた神官達に秘儀を伝授した。その秘儀とは宇宙の真理、人類の歴史、万能の治療薬の知識を含んだものであった。
 これこそが「トートの書」であり、ヘルメス・トリスメギストスの17人の弟子達によって、78の神聖文字に対応した78の章から成るという。
 アリエットの説によると、タロットとは、この78の章を要約したものであり、オリジナルのそれは黄金の板に刻み込まれ、メンフィスの神殿に安置されていたのだという。

 彼は、自分のオカルティズム理論に基づき、タロットの体系を改変させた最初の人物でもあった。この行為は後世のオカルティストから批判も受けたが、多くの人間が彼の後に続いたのも事実である。
 それに、アリエットにとっては、これは「改変」ではなく、「長い時代の中で変形してしまったタロットを、本来の姿に戻す」ことであった。
 彼はヘルメス哲学者でもあった。したがって、錬金術の哲学的な側面も研究していた。当時、旧約聖書の世界創造の記述を錬金術の作業と照応させることが盛んに行われていたが、アリエットもそれを支持していた。
 ゆえに、彼はタロットを、ヘルメス哲学、当時のエジプト熱、錬金術、旧約聖書、数学魔術なども絡めて大幅な改造を行ったのである。
 この改変は非常に大きく、ライダーやマルセイユ等の一般的なタロットに慣れ親しんだ人が、いきなり手にすると面食らうこと必定であろう。
 彼は大アルカナの名称を変更した。絵柄も改変させた。また、78枚のカード全てに、1から78までの通し番号を入れ、順序までも変更してしまった。例えば「愚者」のカードをNo.78とし、小アルカナのさらに一番最後に持って行っていまったのだ。
 これは非常に奇抜に見えるが、彼の説では、もともとタロットは「トートの書」という1冊の書物であったわけだから、これは当然の結果なわけである。
 
 彼のタロットの№1は「混沌」であり、№2は「光」で世界創造の1日目である。№5の「世界」が6日目に割り当てられているが、これが世界創造の完了であり、№8の「エヴァ」が7日目の安息日に照応する。これはまさに、ヘルメス哲学、錬金術の作業を「旧約聖書」の世界創造と照応させた思想であり、これをタロットとも照応させようとした試みなのである。
 アリエットは、こうした思想をヘルメス文書の一つ「ピマンデル」とも関連付けている。

 続いてエッティラは1786年には「完全なる金属論 哲学的ヘルメrスの七つの作業」、1787年には「額を吟味することによって人を知る術、古代賢人の人相学の理論」、「掌の線と特徴を読む術 手相学の理論」という錬金術や人相、手相の本を出す。

 彼は、自分の考える真の姿のタロットの復元をもくろむ。
 1788年に「トートの書の解釈会」というタロット研究のサークルを作る。これで彼は真のタロット製作のための資金をも集めた。
 そして、1789年に、ついに名作エッティラ版タロットが出版される。このタロットの登場は衝撃だった。多くの別バージョンのエッティラ版タロットが後に続いて作られ続け、一時期フランスではタロットと言えばエッティラのタロットで、マルセイユ系の伝統的タロットを隅に追いやってしまったこともあった。アメリカにおいてライダー版タロットがマルセイユを追いやったように。
 同1790年には彼は「ヌーベル・エコール・ド・マギ」なる魔術研究サークルを創設する。
 これの意義は大きく、彼の弟子達がエッティラの思想をまとめた「トートの書の理論と実践の訓練 芸術、科学、神託の知恵の理解」を出版した。
 1791年からは、彼は週刊誌の発行を始める。これは4ページからなるパンフレットだった。しかし、内容はオカルティズムというよりは、政治的な内容のものだったらしい。当時のフランスは、かの大革命のさなかにあり、エッティラもこれに興味を持たずには済まなかったのであろう。

 アリエットは同1791年に死去したが、かのロゼッタ・ストーンが発見されたのは、そのわずか8年後の1799年である。そして、かのシャンポリオンのヒエログリフ解読によって、タロット・エジプト起源説は学問的には崩壊してしまった。
 しかし、秘教的な思想としては生き残り、多くのオカルティスト達を魅了した。
 アリエットの弟子として著名なのがド・ユグランことジェジャレルである。彼は師がタロットと占星術を照応させた思想をさらに発展させ、タロットによる「惑星時計」のような理論を築き上げた。
 エッティラのタロットは、その後も何種類ものバージョンを生みながら出せれ続け、一時期はフランスのタロットの主流派となったことすらある。
 また、タロットとオカルティズムを結びつける思想も、彼がいたからこそあったとも言えるであろう。
 ずっと後世のエリファス・レヴィも、アリエットの説を批判しながらも、タロットと秘教との関連を指摘した業績は大きいと認めている。


「タロット」 鏡リュウジ 河出書房新社
「オカルティズム事典」 アンドレ・ナタフ 三交社
「タロット大全」 伊泉龍一 紀伊国屋書店



 

2012-08-24

How Do You Read This Spread?

タロットにジプシーカードを組み合わせてみました

タロットカードは心理面を浮かび上がらせるのですが
ジプシーカードはもっと実際的な出来事を表します

 ⑧  ⑨
 ②  ③
 ⑤  ⑥

Rider Tarot(ライダー・タロット) アレンジ版
↑このサイトのは割高



〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


This spread has been sitting here to be read for days.
 I've been trying to read this
but my mother tongue Japanese is 
a very conservative language 
to express my rather immorall private matters. . .
So I wasn't able to manifest it out, yet.

Tarot is a mirror 
to reveal your inner most secrets.
Deep down yourself, 
the place you comprehend matters beyond words, 
you already know what it means.
But you disguise yourself as if you haven't even noticed it 
and keep running away from it.

Then, eventually, 
the secret become overwhelming 
to withhold inside of you.
So the message starts to bubble up more and more 
grabbing your attention ambitiously.

Don't be afraid.
Be open to whatever it has to say.

Your higher self is actually here to give you an oracle,
a very important message of your life.

It is not to harm you nor to destroy anything in your life
but rather, 
to celebrate your soul, 
your eternal self.

Tangible world seems so fragile 
comparing with intangible matters.
It is so humongous that you build up fear towards it  
and try to protect your carefully created little life
here on this local planet.

Let it go out.
Let it manifest into the world.
Something extraordinary is about to happen. 



〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
Maybe I'll post my reading,
or maybe not...
Can you guess what's on my mind?



① sweetheart 愛しい人  ① Fool 愚者

② lover 恋人 ② Death 死神

③ house 家 ③ Hanged Man 吊られた男


⑦ ecclesiasticキリスト教的な ⑦ Knight of Swords ソードのキング

⑧ loss 損失 ⑧ Page of Pentacles ペンタクルのページ
Sorry, it's blurred.


⑨ jealousy 嫉妬 ⑨ King of Swords ソードのキング
  

④ widow 未亡人 ④ 3 of wands ワンドの3



⑤ hope 希望 ⑤ 4 of wands ワンドの4


⑥ journey 旅 ⑥ King of Wands ワンドのキング


2012-08-17

失恋直後の男性心理

同じ日に6名の男性を鑑定させて頂いた中で
3名の方に同じカード
「ソードの10」が出ました

3名様とも
「女性との出逢いはある?」
「あるなら、いつ頃?」
というご相談

まず、四柱推命で
性格の特徴・異性とのご縁
先祖&生家のカルマ的流れを出し
人生全般での運気の流れ・近年の運気をみると
出逢いのチャンスは早かれ遅かれ
必ずあると示している

タロットカードを広げてみると
重く存在感のある「ソードの10」が
強く訴えかけてくる

「別れた女性との傷は癒えてますか?」と訊ねると
皆様一様に
「つい最近別れた」とのこと

同じ境遇の方や
同じ年生まれの方が続けていらっしゃることは
結構よくあるのです


このカードが
「ソードの9」ではなかったのが特徴的

一目瞭然だが
「ソードの9」はまだまだ喪失感が深く
立ち直るまで時が必要だという心境を表し

「ソードの10」は悲しみMAX状態を経て
想いを将来に向けなければと切り替え始めているのを示す

実際
一般男性の初婚適齢期や、今後の転勤予定を合わせると
悩んでいる時間などもったいない方々

それぞれの性格・性的傾向・職業・転勤の有無
将来、親御さんとの同居希望か否かなど
示されたヒントを元に
どこで出逢いのチャンスがあるか
どのような方が合うかなど、お話しさせて頂きました


そのうちお1人は
結婚のご縁がとても深い方との別れだったのを
示す展開でした

年上の彼女と長く付き合ったが
子供を産めないらしいから別れたとのこと
でも、ご自分もその可能性ありだけど定かではないとも
「次回は
”種ありか無しか”の診断書を持って来るよ」
と帰られました
復縁の可能性もありな例です

3名さま共、近い将来
お嫁さんかフィアンセを連れていらっしゃる姿が
ハッキリと浮かびました

祝寿感謝
先取りで祈願します
お幸せに!〜♥



2012-08-12

守護的お守りタロットカード


グミベアタロット(Gummy Bear Tarot)を使うようになり
面白い現象が起きています

こちらのブログにアップしていない個人的な鑑定の時に
「隠者」(The Hermit)が神出鬼没なのです

ジャンピングカードとして飛び出す場合もあれば

シャッフル前にカードを持ち上げる時
つかみ損なったカードのトップに居たり

シャッフル中に
「ちゃんと真面目に答えてよぉ」とか言うと
はらりと1枚落ちたのがこれだったり

また
スプレッド展開した後
残りカードの山の1番目が気になり
ひっくり返して見たらそこに居てみたり...

どうせなら
もうちょっと若いキャラを希望したいなぁ...
などと思いながらも

毎回思い出すのが祖父の存在なのです

もしかして
おじいちゃん、いつも側に来てる?と
ホッとするものがあるのです

「お守り」的カードとなった
グミベア隠者のじいちゃんタロット〜♪

祖父(95歳)と上野動物園へデートした '89

まさか、グミベアに変身して登場するとは...

2012-08-09

Tarot of Colors(タロットオブカラー)

今ちょっと気になってるカードです
絵がなくても
インスピレーション湧くのかな?
教材だけではなく
実際にリーディングに使えるそうです
興味津々〜♥

http://tarotofcolor.com/cards/


Major

Fool
Magician
Priestess
Empress
Emperor
Hierophant
Lovers
Chariot
Strength
Hermit
Wheel
Justice
Hanged Man
Death
Temperance
Devil
Tower
Star
Moon
Sun
Judgement
World

Wands

Ace
Two
Three
Four
Five
Six
Seven
Eight
Nine
Ten
Page
Knight
Queen
King

Cups

Ace
Two
Three
Four
Five
Six
Seven
Eight
Nine
Ten
Page
Knight
Queen
King

Swords

Ace
Two
Three
Four
Five
Six
Seven
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« The Sun
The Moon
Tarot of ColorUniversal Waite
Number: 18
Card Title: The Moon
Esoteric Title: Ruler of Flux and Reflux
Child of the Sons of the Mighty
Astrological Atttribution: Pisces
Elemental Attribution: Water (cold, wet)
Dates & Timing: February 19 to March 20
Hebrew Letter: Qoph Back of Head 100
Color: Red-Violet
Intelligence: Concealed or Corporal Intelligence
Esoteric Function: Sleep
Qabalistic Path: Path 29: 7 Netzach to 10 Malkuth
Translation of Path: The Victory of Kingdom
Keywords: Unknown, Feminine Energy, Corporal Intelligence, Instinctive Energy, Body Consciousness, Nature, Art, Lunar, Unconscious, Emotions, Intuition, Secret & Hidden Fears, Deceptive, Illusion, Imagination, Bewilderment, Dread, Foreboding, Law Of Balance.
Ill-Dignified:Lying, Falsehood, Deception, Schemes, Threat, Insecurities, Despair, Fear, Misunderstandings, False Accusations.

Categories: ( Red-Violet andTarot )